2019/08/23 15:34
Lotustorks製作担当の中西です。
今日は私がLotustorks(ロータストークス)製品に込めた想いをお話ししてみようと思います。
もう小学生の頃になりますが、当時通っていた学校の近所に明るいおっちゃんがいました。
そのおっちゃんは勉強もスポーツも、僕がやることすべてを応援してくれていたと記憶しています。
時間があるときには学校の目の前の海で一緒に釣りなんかをしたものです。
とにかくひたすら応援してくれるので、今にしてみると子供ながらに当時の僕は
頑張ることの重要性を自然と感じ取っていたように思います。
それからずいぶん時間がたって、あの頃の僕はとっくに働くようになっていました。
仕事で忙殺されていた日常に突然母から連絡が入ります。
それなりに生きてきたので人並みの経験はしていたはずですが、
それでも本当に嫌になるぐらい突然という言葉がしっくりきてしまいます。
おっちゃんがいなくなった悲しみというよりも応援してくれた人に対して、
結局何も見せれなかった自分の不甲斐なさに一晩中泣いてしまいました。
失ったことで初めて自分のことを応援してくれる存在のありがたさを実感した気がします。
私は自分のことを無能な人間だと思っています。
何か秀でた能力があるわけでも、突出した才能があるわけでもありません。
自分の中で『能』を探してもどこにも『無い』のです。
現に応援してくれたおっちゃんに何か成果を見せることもついにありませんでした。
Lotustorks設立も多くの人に助けてもらえたから実現できたのであって、私の力など微々たるものです。
自分の性格を一言で表すと臆病な人間だと思っています。
石橋を叩いて渡るという言葉がありますが、私なりの感性で言い換えるならば、
『どうなるかわかんねーから石橋を叩き壊して新しく作るか、迂回して行こっぜ』
といったところではないでしょうか。
そんな私ですから代表の吉川からLotustorks設立の誘いをもらった時、つまり石橋を一緒に
渡ろうと言ってもらえた時は叩き壊しにかかろうとしていました。
かなり否定的だったので彼をションボリさせてしまったことをよく覚えています(笑)
愚かにも応援してくれる人に今まで何も見せられなかったのは、
そんな自分の臆病な性格が災いしているのでしょう。
冒頭では製品に込めた想いを~と偉そうに書きましたが、
正直に言うと今持ち合わせている感情はすべて後から付いてきたものです。
一本気というような言葉とは程遠く、最初から熱意を持ち合わせていたわけでは決してありません。
ここまで述べてきたように自分のこれまでを振り返れば、
私は無能かつ臆病な人間だということになるのもやはり事実なのでしょう。
ですが製品リリース前後には、そんな私を多くの方があの頃のようにたくさん応援してくれました。
次こそは、今度こそは応援していただける方々に形としてお見せできます。
音楽を演奏する上ですべてのプレイヤーのあったらいいのになという思いを形にしていく。
音楽を演奏する楽しさと喜びを、プレイヤーの自分たちがプレイヤー目線で応援していく。
おっちゃん!今度は僕が応援してるんだ!
今の私ならそう言えると信じています。
Lotustorks 製作
中西 昇一郎